「トイレット   '07-'23」

こんなところで死にたくない私」 


 モンゴルに行く観光客はこう言われる。 「外でトイレする覚悟してください。」 「はひ....」「へ、へーきへーき♪」しかし、日本での釣りとかキャンプでの野○そのイメージで行くとショックをうけることに。




 草原と言っても草は短いです。ひざまである草はほぼない。そして、「草原」ですよ?  木や「しげみ」なんてないんですよ。 車で移動中やトレッキングのときは、同行者からみえない 丘の向こうまで歩く。 と、そこには別の道があり車から手をふってくれたりする。 基本、尻が見えなければいいという思想らしい。 諦めが肝心だ。モンゴル常連の方に聞いた話によると、数十年前はもっと草は多かったらしい。地球乾燥化が原因ということ。




 さて、数年以上前から、観光のさかんな地域では、 家(テント住居ゲル)のそばにちゃんとトイレがある場合が多い。



そのトイレだが......   

 3m X3mX3m。

もしくはもっと大きい 四角くほった、単なる穴。 周囲に、60-70cm高、足が隠れる程度のボロボロの木の柵。柵の橋のとかいがい、つかまるものもない。  下の方に、しかるべきものが堆積している。位置的にはもちろん、家屋であるゲルや人が出入りする他の設備とも すくなくとも100m以上は慣れて作られている。しかもときは夜。  これで雨でも降った日にゃ...


「こんなところで死にたくないわあああっ!」 


(これは、2007年頃観光地テレルジで見たものだが..   その後も去年・今回と行ったナライハの、プロのホームステイ家もほぼ同じであった...)



 だが、現在いろいろな形があるようだ。

今回、ステイさせてもらったT家のトイレは、現在わりとどこでも可能な形のなかで、ベストではないか?と思う。 観光客はほとんどこないようだが、 10歳と14歳の娘さんたちが、夏休みで帰ってきていた。(草原の子供は通常近隣の町の学校などで寄宿生活をする。夏休みなどに家庭に帰ってきて仕事を手伝う。)

 そこのトイレは、1mX80cmX深さ1m弱程度。 

 おちても....まあ死にはしないな。 板囲いは最低限だが、なんと直径2センチくらいの、長さたぶん2mくらいの鉄の棒が、2本、その前に刺さっていた。 がっつりうちこまれていて、私でも安心して捕まって用を足すことができる。 

 前期のブラックホールトイレは、おそらく小型の重機などで、掘ったと思われる。 大きなツーリストキャンブなどでは自前で持っているところもあると思うし、田舎でも裕福な家庭はもっているておそらく共同で使っている。観光地なので借りることはできるのだろう。


 今回ホームステイしたTさんちは、おかあさんが病気でウランバートルの病院に入院しているらしく、お父さんが一人でほとんどの仕事をしながら、娘さんたちを守っていた。 重機を借りるような予算はないが、プロ家庭でもつかっていない、貴重な鉄棒を入手して、しっかり、うめている。娘さんたちへの愛情の賜物だろう。


 また、後日おとずれた南の人口の少ない地域では、伝統露天スタイルでほっとしたが、この、まちにちかいばしょに 瀟酒な家を立てておられるお爺さんお婆さんの家では、野外にちゃんと小屋があり、 洋式型の便器がちゃんとあった。 下は、くみとり? 式か、ブツたまっている。が、乾燥した気候のせいか、水分がほとんどないようだし、においもなかった。便器のフタが何故か木製で、べたべたしない。小屋はボロいが清潔な感じだった。 


 たぶん、深い穴は、地面とブツを離すことで、ハエなど環境衛生上の効果を期して作られているのだろうが....行政の指導などもあるのかもしれない。



しかし、率直にききたい。

  今まで事故はないのか??? 一応囲いはあるが、尻を隠すことと、家畜がおちないということしか考えられてないと思う。人間は???
経済的に豊かなプロ家庭であれば、T家でもできた、鉄棒のようなものをせめてつけようとか、10年以上も前につかいはじめながら、だれもやろうとしなかったのか?


もう一回言わせてもらう。



「こんなところで死にたくないわあああっ!」 


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